結論から言うと
期待より安いことが多いです。来客用の洋食器は大量に作られ、似たセットを手放したい人も多いため、普段使いの食器はゆっくりとしか売れなかったり、控えめな値段になったりしがちです。それでも例外はあります。メーカーや柄によっては安定した買い手がいて、大皿やポットなどの単品は、セットを買い足したい人に求められることがあります。古いもの、手描きのもの、サイン入りの磁器は、オークションハウスや鑑定士の意見を聞く価値があるかもしれません。手持ちの食器を正確に特定し、その柄が実際にいくらで売れているかを確認しましょう。
裏返して裏印(バックスタンプ)を読む
工場で作られた食器の多くは、底にマークがあります。これを裏印、またはバックスタンプと呼びます。次のことがわかります。
- メーカー:会社名、ロゴ、イニシャル。
- 柄の名前や番号:メーカーのマークの下に印刷されていることが多く、番号だけの場合もあります。
- 生産国:「Made in England」や「Japan」など。
- 素材:「Bone China」「Fine China」「Porcelain」などの表記。
メーカーは年代によってマークを変えてきたので、マークのデザインは年代の手がかりになります。メーカー名と「バックスタンプ」で検索すると、参考の画像が見つかります。国名もおおよその手がかりになります。コレクター向けの資料では一般に、「England」だけの表記は、アメリカが輸入品に原産国の表示を求め始めた1891年以降、「Made in England」はさらに後のものと扱われています。ただし、この傾向に当てはまらないメーカーもあるので、証拠ではなくヒントとして使いましょう。マークがない、またはかすれているからといって、古いとか価値があるということにはならず、特定しにくくなるだけです。まずは裏印をはっきり撮影しておきましょう。
磁器、ボーンチャイナ、ファインチャイナ、陶器
- 磁器は高温で焼き締められ、硬くガラスのようになったものです。薄いものは光を少し通すのが一般的です。
- ボーンチャイナは骨灰を使った磁器の一種で、薄くて白く、丈夫なのが特徴です。
- ファインチャイナはもっと幅のある言葉で、一般に来客用の磁器の食器を指しますが、正確な意味はメーカーによって違います。
- 陶器や炻器(ストーンウェア)は重く光を通さないもので、高級食器というより普段使いの食器として売られるのが一般的です。
簡単な確認方法として、皿を明るい光にかざし、裏に手を当ててみましょう。指の影が透けて見えれば、磁器かボーンチャイナの可能性が高いです。厚いものや装飾の多い磁器は光を通さないこともあるので、これもヒントにとどめましょう。素材だけでは値段は決まらず、メーカー、柄、需要、状態のほうが重要です。
柄の名前と、現行品かどうかを調べる
買い手は柄の名前で検索するので、柄の名前がわかれば食器が見つけてもらいやすくなります。裏印に柄の名前があれば、メーカー名と一緒に検索しましょう。メーカー名しかない場合は、色、花、縁取りなどデザインの特徴を添えて検索し、フリマアプリや洋食器の専門店の画像と見比べます。
次に、その柄が今も新品で売られているかを確認します。現行品なら、中古品は新品と比べられることになります。廃盤なら、同じ柄を持っている人が買い足しのために中古を探すことがあり、そこで単品の買い手が見つかることがあります。ただし廃盤だから需要があるとは限らないので、最近の取引価格で実際に買われているか確かめましょう。
数を数えて仕分ける
値段を調べる前に、すべてを並べてグループ分けしましょう。
- 1人分のセット:ディナー皿、サラダ皿、パン皿、カップ&ソーサーなど、1人分の組み合わせ。
- サービングピース:大皿、盛り鉢、蓋付きの器、グレイビーボート、ティーポット、シュガーポット、クリーマー。セットに1〜2点しかないことが多いので、1点ずつ確認する価値があります。
- その他:スープ皿、デザート皿、半端な品。
種類ごとの数を書き出しましょう。「8人分のディナーセット、大皿とグレイビーボート付き」のように書くと、買い手にも伝わりやすくなります。
状態の確認
明るい場所で1点ずつ、縁と底の高台を指でなぞりながら確認します。次の点を見ましょう。
- 欠けとひび:爪で軽く弾くと、無傷のものは澄んだ音、ひびのあるものは鈍い音がするのが一般的です。確実ではないので、光の下で傾けて細いヘアラインも確認しましょう。
- 貫入:釉薬の表面にできた細かい網目状のひびです。汚れが入り込むことがあり、食器として使いたい買い手には敬遠されます。
- 金彩・プラチナ彩のはげ:金属の縁取りは使用や洗浄でこすれて薄くなり、ムラは写真にも写ります。
- 食洗機による色あせ:柄がくすんだり、まだらになったりします。よく使った皿と、食器棚の奥にあった皿を比べてみましょう。
- カトラリーの跡、シミ、補修:ナイフの灰色の跡、シミ、接着剤での補修は、どれも価値を下げます。
傷みのある品は分けておき、傷みははっきり説明しましょう。確かでない限り、古い食器を「食品に安全」とは書かないでください。古い釉薬や装飾、特に釉薬の上から描かれた絵付けには、鉛が含まれていることがあります。わからなければ、食器としての使用については何も書かないようにしましょう。
買い手は誰か:セットか単品か
- セットで買う人は、新生活、おもてなし、インテリアのために、すぐ使える食器一式を探しています。そろった柄のセットを、手ごろな総額で買えるかを重視します。
- 買い足しの人は、すでにその柄を持っていて、割れた分を補ったり、人数分を増やしたりしたい人です。柄の名前で正確に検索し、1点あたりは高めに払うこともありますが、欲しいのは足りない品だけです。
単品で売れば買い足しの人に届きますが、出品、梱包、時間がずっと多くかかります。セットでまとめて売るほうが簡単ですが、買い手は少なくなることがあります。どちらにするかは、フリマアプリの売り切れ商品やヤフオクの落札相場で、その柄のセットと単品の両方を調べて決めましょう。売れていない出品の希望価格は、相場の参考になりにくい点にも注意してください。
割れ物は、発送より手渡しのほうがいいことも
食器は重く、割れやすいものです。1点ずつ包み、皿は緩衝材を挟んで立てて入れるのが安全で、大きなセットは二重箱が必要になることもあります。手間、梱包材、送料に加えて、割れた場合の返金のリスクもあります。補償に頼る前に、配送サービスの割れ物の扱いを確認しましょう。
セット一式なら、地域の手渡し取引、リサイクルショップ、洋食器を扱う買取店、出張買取のほうが簡単なことがよくあります。発送が向いているのは、買い足しの人が探している小さな単品です。決める前に手数料と送料を引いた手取りを計算しましょう。家じゅうを片付けるなら、フリマでの値段の付け方やまとめて売る方法が役立ちます。
WorthAIでできること
WorthAIは写真からアイテムを特定し、推定価値の幅と、その根拠になった出品情報を表示するので、数字だけをうのみにせず根拠を確かめられます。食器なら、柄がはっきり見える代表的な1点を撮影し、メーカーや柄が違っていたら「結果を改善」をタップしましょう。そのうえで、正確な柄、点数、状態など、写真では判断できないことを自分で確認してください。WorthAIは手早い出発点であり、鑑定ではありません。
よくある質問
手持ちの古い食器に価値はありますか?
可能性はありますが、普段使いの食器や量産品のセットの多くは控えめな値段で取引されます。裏印でメーカーと柄を確認し、状態を調べてから、同じ柄の最近の取引価格を見てみましょう。
食器の柄の名前はどうやって調べますか?
裏印に柄の名前や番号がないか確認しましょう。メーカー名しかない場合は、デザインの特徴を添えて検索し、フリマアプリや洋食器の専門店の画像と見比べます。
食器はセットと単品、どちらで売るのがいいですか?
需要によります。単品は同じ柄を買い足したい人に届き、セットは一度に、多くは手渡しで売れます。決める前に、両方の最近の取引価格を比べましょう。