結論から言うと
引き出しにあるジュエリーの多くは、卑金属にガラスやプラスチックの石を組み合わせたコスチュームジュエリー(ファッションアクセサリー)で、たいてい少額でしか売れません。金、銀、プラチナのムクのものは少なくとも素材としての価値があり、ブランドの刻印入りのアクセサリーや、アンティーク、デザイナーもののジュエリーにはコレクター価値があるものもあります。宝石の正確な価値は、資格のあるプロでないと判断できません。このガイドで手持ちのものを仕分け、どれを鑑定に出すか決めましょう。
刻印を探す
ルーペかスマホのズームを使い、リングの内側、ネックレスやブレスレットの留め金の近く、ピアスのポストや裏側を見ましょう。
- 金:日本ではK24、K18、K14、K10のような刻印が一般的です。海外製では14Kや18Kのように数字が先のこともあります。999、750、585、417のような千分率の数字も純度を表し、750はK18、585はK14に相当します。
- 銀:SV925、925、Sterlingはスターリングシルバーです。古いものや海外のものには800や900などの刻印もあります。
- プラチナ:Pt900、Pt950、PLATなどの刻印です。
- メッキ・金張り:GP、GEP、HGEは金メッキや電気メッキ、GFや「1/20 12K GF」のような表示は金張りを意味します。どれも金は薄い層だけです。ヴェルメイユは銀の上に金をかぶせたものです。
- メーカー刻印:名前、イニシャル、ロゴから宝飾店やデザイナーがわかることがあり、貴金属のジュエリーでもアクセサリーでも大事な手がかりです。日本では造幣局の品位証明の刻印(ホールマーク)が入っていることもあります。
刻印は手がかりであって、証明ではありません。すり減って消えることも、本物に入っていないことも、偽物に入れられていることもあるので、貴金属だと思うものは貴金属店や宝石店に確認してもらいましょう。詳しくは本物の金の見分け方で解説しています。
傷をつけない簡単な確認
- 磁石:金、銀、プラチナは磁石に付きません。強く引き寄せられるなら、卑金属かメッキの可能性が高いです。ただ留め金には鉄のバネが入っていることが多いので、本体部分で試しましょう。磁石に付かないからといって貴金属とは限りません。
- すり減り:縁や出っ張った部分を見ます。違う色の金属がのぞいていたら、メッキが疑われます。
- 変色:品物や肌に緑色の跡が付くなら、銅を含む金属の可能性があります。ただし金合金でも肌に跡が付くことがあります。
売るつもりのものに、試金液、こすりつけるテスト、家庭用のダイヤモンドテスターは使わないようにしましょう。ジュエリーを傷めることがあり、簡単なテスターはダイヤモンドの類似石にだまされることもあります。
宝石はプロに任せる
色ガラス、合成石、類似石、天然石は、経験豊富な人の目でも似て見えることがあります。大きさ、カット、色、透明度、そして天然か、処理されているか、ラボグロウン(合成)かによって価値は変わり、どれも写真から確実に判断することはできません。本物かもしれない石が付いているなら、資格のある宝石鑑別の専門家や中立的な鑑定士に見てもらいましょう。宝石鑑別機関の鑑定書や鑑別書があれば、品物と一緒に保管しておきます。
プロに鑑定してもらうべきとき
ムクの金やプラチナかもしれないもの、本物かもしれない石が付いたもの、有名な宝飾店やデザイナーの刻印があるもの、アンティーク、保険や相続にかかわるものは、プロの意見を聞きましょう。どんな種類の評価額なのかも確認します。保険用の評価は再購入にかかる金額を反映していることが多く、実際に売れる金額よりずっと高くなりがちです。売るときに知りたいのは、現実的な中古の売却価格です。自分では買取をしない中立的な鑑定士なら、利益相反がありません。
地金としての価値か、ジュエリーとしての価値か
金や銀の買取は、たいてい重さと純度をもとに、相場より低い価格で行われます。壊れたものやシンプルなものなら、それが正解のこともあります。作りの良いもの、ブランドの刻印があるもの、デザインの魅力があるものは、地金よりジュエリーとして売ったほうが高いこともあるので、両方を比べましょう。複数の店で査定を受け、目の前で重さを量り、検査してもらいましょう。
アクセサリーでも売れることがある
有名メーカーの刻印入りのコスチュームジュエリー、特に20世紀半ばのものにはコレクター市場があります。裏側や留め金にブランド名がないか探しましょう。ネックレスとイヤリングのようにそろったセットや、石が1つも欠けていないものは魅力が増します。刻印のない量産品は、たいていまとめ売りがいちばん売れます。
スキャンと出品のための撮影
- 柔らかい布でやさしく拭きます。特に真珠や柔らかい石には、薬剤入りのクリーナーを使わないでください。
- 無地の落ち着いた色の背景で、柔らかい自然光で全体を撮ります。
- 刻印、留め金、それぞれの石を接写します。
- 大きさがわかるよう定規と一緒に撮り、小さなはかりがあれば重さもメモします。
どこで売るといい?
- 貴金属店・買取店・質屋:対面ですぐに売れ、地金としての売却やシンプルな貴金属に向いています。複数の店の査定を比べましょう。
- ブランド買取店・オークションハウス:価値の高いもの、ブランドもの、アンティークに向いています。
- フリマアプリ・ネットオークション:メルカリ、ラクマ、ヤフオクなどは、アクセサリー、シルバー、中程度の価値のジュエリーに向いています。はっきりした写真と正直な説明を載せましょう。
よくある失敗
- 重さと純度を知らないまま、金を1点いくらで売ってしまう。
- 確認せずに、石を本物だと、あるいは偽物だと思い込む。
- 査定をした買取業者の最初の提示額に、そのまま応じてしまう。
WorthAIでできること
WorthAIはジュエリーボックスの仕分けに役立ちます。写真から種類やメーカーの候補を特定し、推定価値の幅とその根拠になった出品情報を表示します。特定が違っていたら「結果を改善」をタップしましょう。WorthAIは金属を検査することも、宝石を鑑定することもできず、プロの鑑定の代わりにはなりません。本物だと証明することもできません。詳しく調べるべきものを見つけるのに使い、それを信頼できる貴金属店や鑑定士に持って行きましょう。
よくある質問
ジュエリーが本物の金かどうか、どうすればわかりますか?
K18や750のような刻印を探し、磁石に付かないことを確かめ、すり減った部分から別の金属がのぞいていないかを見ます。刻印は偽造されることもなくなることもあるので、最後は貴金属店で確認してもらいましょう。
ジュエリーの925とはどういう意味ですか?
925はスターリングシルバーで、銀の含有率が92.5%という意味です。日本ではSV925と刻印されることもよくあり、たいていリングの内側や留め金の近くに入っています。
売る前にジュエリーを鑑定してもらうべきですか?
ムクの金やプラチナかもしれないもの、本物かもしれない石が付いたもの、ブランドの刻印があるものやアンティークは鑑定してもらいましょう。保険用の再購入価格ではなく、売却価格を聞くようにします。
コスチュームジュエリー(アクセサリー)に価値はありますか?
ほとんどは少額で、まとめ売りになることも多いですが、有名メーカーの刻印入りのものや、状態の良いそろったセットはコレクターの関心を集めることがあります。